記事一覧

紙ドリ

20190712095059.jpeg

 

画像をクリックして頂けるとわかりますが、紙に薄く線が引かれているのが見えますでしょうか。

「紙ドリ」です。

デザインやイラストレーションの土台、サイズ・範囲を示すワクみたいなモノです。

目的が印刷物などの時によく使いますが「トンボ」と言われている3mm外側にも線が入ったモノもあります。

デジタルの時代になり、コンピューターの画面上で簡単にレイアウトできるので、紙ドリをする人はほとんどいなくなったんじゃないかナ。

デザイン事務所の丁稚時代、紙ドリは新人の仕事でした。

直角をとるのに紙の角を基本に線を引き「紙の裁断を信用するな。」と大声で叱られるくらい大事な作業です。

1mmのズレは大きなズレで、ポスターなどの大きなサイズの紙ドリは神経の使う作業でした。コレを1日に何十枚って事も。

作業前に手洗いし、手の油分をとり。作業台、定規も丁寧に拭く。それぐらい紙に汚れがつかないよう気を遣って土台を作っていた訳です。

 

 

で現在。 

ボクは、今も当時と変わらず緊張しながら「紙ドリ」をしています。

 

 


Copyright (C) 2009-2015 TAIJI TAKAYAMA. All Rights Reserved.