アレもしたい。コレも試したい。と思うのは良い。
どれから手を付けようかと、ソッと触れてるようじゃ時間だけが過ぎていく。
1日が早すぎて、夕方になると反省してしまいます。
2022年04月の記事は以下のとおりです。
道路の「止まれ」の表示からのグラフィックデザイン話をもう少し。
デザイン事務所ででコンピューターが出回り始めた頃、ボクが居た事務所では最後までアナログを通していました。
しかし出版業界の入稿方法もデジタルに変わっていき、ゆっくりゆっくりとデジタルに移っていきます。
フリーになったボクも「イラストレーションは原画」という想いがあり、PCを使わなかったし使えませんでした。
雑誌などのイラストレーションで言えば、依頼された絵は"編集部に郵送"から"デジタル画像に変えメール"で送る形式に。
入稿などは先輩や後輩に頼んでいましたが、毎度毎度めいわくをかけれません。
10年ほど前に初めてPCを購入し、本を読み使い方を勉強しました。
遅いスタートです。
今でもPCで文字を書き起こしたりもします。
ある程度はエンピツでラフを書いてスキャン。PCで詰めと調整。
まだまだわからない事がありますが、アナログとデジタルを往復しながら制作しています。
にしても絵はデジタルプリントされたモノより、原画が好きだけどね。
外出時のマスク、店へ入店時の手指消毒も習慣になってしまいましたね。
コロナとは関係ないですがレジ袋も有料となり、折り畳みの袋がカバンに入っている事もあります。 これも習慣かな。
今日、友人と電話で話す機会がありました。小さい袋(エコバック)がどうも気に入らないようです。
そう言えば彼はいつも素手でモノを持っているイメージがあり、たまに持っている紙袋は持たされている感がハッキリと出ている。
その気持ちもちょっとわかる。
いろんな習慣です。
コロナ禍で2年ほど来なかった夜店の屋台。
ようやくだなぁ。と思っていたら昨日はあいにくの雨。人も少なかったと思います。で、今日は最高の天気。
夜に向けての準備をされているようです。
夜には色とりどりのあかりが灯るでしょう。
土の上にジーっと。
根をはるでもなく、購入して半年間動き無し。
ボクが手入れしてる訳じゃ無いけれども、大丈夫かな。と思っていました。先日、ようやく頭からミドリが見えてきました。
名前はエフェクター...エレクター...芋の一種だそうです。
グラフィックデザインについてもう少し。
デカくて重いモンセン欧文書体見本帳。バインダーにいろんな欧文書体が載っています。
デザイン事務所ではロゴや見出しの文字を組む事があります。
ココから「紙焼き」という作業をします。選んだ書体を暗室でフィルムに現像し印画紙に焼き付け。それを1文字ずつバラして文字間を調節しながら文字組み、版下を作ります。
若手のデザイナーは先輩からの指示で、丸1日暗室にこもっている事も。
夏の蒸し暑い暗室。赤い電球。現像液の匂い。 今でもしっかり記憶しています。
当時のデザイン事務所には必ずあったモンセン。今や必要が無くなってしまいました。
その他、文字を打って頂く写植屋さんという職種がありました。
ボクが居たデザイン事務所 K2は、雑誌や写真集、広告のデザインでしたので大量の文字打ちを依頼するのは当たり前。
毎日2回、写植屋さんが来られて手渡しで文字をもらっていました。郵便屋さんのように小脇に封筒を抱え「伊東くーん」「池田くーん」なんて名前を呼びながらテーブルを回るのです。
それをまた紙焼きで縮小拡大。 大変な作業です。
その写植屋さんも無くなってしまいました。
20、30年前、ボク達デザイナー、イラストレーター、その周りの職種にとって選択を迫られる"コンピューター"というモノが登場したのです。
避けては通れない本当に大きな大きな転機でした。
昨日の文字について続きを。
学生の頃、苦手な授業だったのが「書き起こし」。
漢字にひらがな、カタカナ、アルファベットを見本帳を見ながら拡大縮小し書き写すのです。
日本は4種類の文字を使うのでバランスも大変です。
見本帳の文字に方眼を入れ、ロットリング(ペン)やカラスグチ(均一な線を引く器具)にインクを溜め忠実に写していきます。
少しでもカスレやインク染みになればやり直し。
今やコンピューターの時代。
もうグラフィックデザイン学科にこんな授業は無いだろうね。
※画像は日本を代表するグラフィックデザイナー田中一光さんの作品をトリミングさせて頂きました。
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